2025.06.10

広報代行サービスの費用相場

広報代行サービスを検討する際には、その費用相場を把握しておくことが非常に重要です。企業の広報活動を外部に委託する場合、費用は依頼する業務の範囲や規模、依頼先の広報会社の専門性によって大きく異なります。この記事では、広報を業務委託する際の費用相場について、具体的な事例や考慮すべきポイントを交えながら、解説していきます。

1.広報代行サービスの費用に影響を与える要因

まず、広報業務を委託する際の費用は、主に以下の要因によって決まります。

  • 業務の範囲:依頼する業務が単発のプレスリリース作成のみなのか、月次でのSNS運用やメディアリレーションの構築などを含むのかで、大きく費用が異なります。
  • 広報会社の規模と専門性:大手の広報代理店に依頼する場合、費用は高めですが、その分、広範なメディアネットワークや実績が期待できます。一方、フリーランスや中小規模の広報会社に依頼する場合は、比較的コストを抑えられる可能性があります。
  • 契約の形態:プロジェクトごとに依頼するのか、月次契約で継続的にサポートを受けるのか、またはスポット的なアドホック契約を利用するのかによっても料金は変動します。

これらの要因を考慮しながら、具体的な費用相場について見ていきましょう。

2.広報代行サービスの費用相場

a) プレスリリース作成と配信の費用

プレスリリースは、企業のニュースをメディアに伝えるための最も基本的な広報活動です。プレスリリースの作成・配信には以下のような費用がかかることが一般的です。

  • 作成費用:一般的には1本あたり5万円〜20万円程度が相場です。内容の複雑さやリサーチの必要性によって変動します。たとえば、業界に特化した内容や、技術的な説明が必要な場合は、より専門性が求められるため、料金が高くなる傾向にあります。
  • 配信費用:プレスリリースの配信にかかる費用は、配信先のメディアの数や、配信サービスの利用によって異なります。基本的な配信サービスを利用する場合、1回あたり数万円〜7万円程度が相場です。多くのメディアに配信する場合や、特定の業界メディアに向けて配信する場合には、追加料金が発生することもあります。

b)  メディアリレーションの構築と維持

メディアリレーションは、企業がメディアとの関係を築き、信頼性を持って企業情報を取り上げてもらうための重要な活動です。メディアリレーションを継続的に行う場合の費用は、以下の通りです。

  • 月次契約の費用:メディアリレーションの構築や、定期的なメディア露出を目指す場合、月次契約を結ぶことが一般的です。この場合、費用は月額10万円〜50万円程度が相場です。大規模な広報会社やメディアネットワークを持つ企業に依頼する場合、費用はさらに高額になることがあります。
  • スポット契約の費用:特定のイベントやキャンペーンに合わせてメディアリレーションを強化したい場合には、スポット的に契約することも可能です。この場合、費用は数十万円程度がかかることが多いです。たとえば、新製品発表会や記者会見の際に、メディアリレーションを強化することで、より多くのメディア露出を狙うことができます。

c) SNS運用代行の費用

近年、SNSを活用した広報活動は非常に重要な位置を占めています。SNS運用を代行する場合の費用は、運用するプラットフォームの数や、投稿頻度、コンテンツ制作の有無によって異なります。

  • 基本的な運用費用:SNSアカウントを運用し、定期的に投稿するだけのシンプルなプランでは、月額10万円〜30万円が相場です。この場合、企業側が提供する素材をもとに広報会社が投稿を行い、フォロワーとのコミュニケーションを管理します。
  • コンテンツ制作費用:動画やグラフィックなど、専門的なコンテンツを制作する場合には、追加料金が発生します。コンテンツ制作の費用は、1本あたり5万円〜20万円程度が目安です。動画制作やキャンペーン用の特別なグラフィックデザインを必要とする場合には、さらに高額になることもあります。
  • インフルエンサーマーケティングの費用:SNS運用の一環として、インフルエンサーを活用する場合の費用は、インフルエンサーのフォロワー数や影響力に応じて大きく異なります。一般的には、数十万円〜数百万円の範囲で費用がかかることが多く、フォロワー数の多いインフルエンサーを起用する場合は、さらに高額な費用が必要です。

d) イベント運営・記者会見のサポート費用

企業の認知度を高めるために、イベントや記者会見の開催は非常に効果的な手段です。こうしたイベントの運営や司会進行、メディア対応を広報会社に委託する場合の費用は、イベントの規模や内容によって異なります。

  • 小規模イベントの費用:小規模な記者会見や、少人数を対象としたイベントの場合、運営費用は数十万円が相場です。この中には、イベントの企画、招待状の送付、当日の進行などが含まれます。
  • 大規模イベントの費用:大規模なプロモーションイベントや、新製品発表会などを開催する場合、費用は100万円以上になることもあります。特に、会場の手配や装飾、来場者への対応、メディアへのアピールなど、詳細な運営計画が必要な場合には、さらに高額な予算が必要となります。
  • 司会進行やメディア対応の費用:イベントや記者会見での司会進行や、メディア対応を広報代行会社に依頼する場合、プロの司会者やメディアリレーションの専門家を起用することになります。司会進行の費用は、数万円〜10万円程度が相場です。

e) 危機管理広報(クライシスコミュニケーション)の費用

企業がトラブルや危機的な状況に直面した際、適切な広報対応を行うことで、企業の評判を守ることができます。こうした危機管理広報を広報会社に委託する場合の費用は、非常に重要な投資となります。

  • 危機対応の基本費用:クライシスコミュニケーションを専門とする広報会社に依頼する場合、基本的なコンサルティング費用は50万円〜100万円程度が相場です。この中には、危機対応の戦略策定、メディア対応のトレーニング、リスクコミュニケーションのアドバイスなどが含まれます。
  • 継続的なサポート費用:危機対応が長期にわたる場合や、定期的に危機管理体制の見直しや改善を行いたい場合には、継続的なサポートが必要です。この場合、月額20万円〜50万円程度の契約を結びます。

最後に…

広報代行サービスには、内容や会社規模・業界によってかなり幅がありますが、広報の目的や押し出したい商品・サービスによって、最善の広報代行サービスを上手く活用することが重要です。

自社で賄いきれない部分に対して、広報代行サービスを上手く活用することで、より多くの人へ伝えたい情報が届き、企業ブランディングや採用、社員のモチベーションアップなどに大きな効果をもたらします。

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